新年度が始まり早速、新入局員に向けたWound Closure Seminarに参加させていただきました。横浜市立大学附属病院形成外科 北山晋也先生に創閉鎖の基本手技についてご講演いただいた後、豚の皮膚を用いたハンズオンセミナーが行われました。
研修医の頃から外科系をローテートする際に創閉鎖について自分なりに勉強していたつもりでしたが、講演を通して改めてキレイに縫合するためのポイント及び重要性を実感することができました。ハンズオンではセミナーの終了の合図が出る直前まで、新しく同期になった仲間が皆、黙々と針と糸を握り締めて練習していました。普段なかなか使う機会がない、スキンフックを用いた創閉鎖にも挑戦してみましたが、いざ自分でやってみるととても難しいものでした。手術の技術だけでなく、傷をキレイにすることも大切に、これからの臨床現場で活かせるよう精進していきたいと思います。
セミナーの後は、第5回横浜運動器フォーラムに参加させていただきました。今回の特別講演は和歌山県立医科大学の山田宏先生に『成人脊柱変形手術後に生じる隣接障害-新たな疾患概念の提唱-』についてご講演いただきました。私自身、脊椎分野に苦手意識がありましたがとても興味深い講演で、脊椎の手術治療に伴う障害について山田先生が「脊椎分野の治療の光と影」と表現されていたのが非常に印象的でした。
全ての講演が終わった後は交流会がありました。同期の仲間全員と顔を合わせることができる貴重な機会であり、慣れない仕事で感じていた疲れも一瞬で吹き飛びました。そして違う病院でもお互いに頑張っていこうと励まし合いました。
最後になりますが、ご講演いただきました先生方、企画を主導してくださった先生方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
専攻医1年 三品 茉琳