ご無沙汰しております。副医局長の川端です。
2021年もはや半年が過ぎました。時が流れるのは早いなとしみじみ思います。
前回このブログを書いたのがブラインドサッカー日本代表アジア選手権のご報告でした。
(2019年10月18日掲載)
そのブログの結びが下記の様に書いておりました。
『東京2020パラリンピックでブラサカ史上初の金メダルを目指してこれからもしっかりサポートしていきたいと思います。』
これまた早いものであっという間に2020年を迎えました。
コロナの影響で1年延期となり2021年に東京2020パラリンピックが開催されました。
稲葉教授、竹山先生、医局員のみなさまの多大なご配慮のおかげで東京開催の記念すべきパラリンピックに参加させて頂きましたのでご報告させて頂きます。
【選手村の様子】
8月21日から1週間の事前合宿を経て大会に突入しました。
【事前合宿の様子】
初戦は世界ランキング14位のフランスとの一戦でした。
日曜朝にテレビ中継もあって多くの方が見てくださっておりました。
かなり厳しい戦いが予想されましたが、結果は4−0で勝利しました。
エース2人のゴールで勝利し次節優勝候補のブラジル戦を前に盛り上がりは最高潮に達しておりました。
最高の準備で臨んだブラジル戦でしたが0−4で敗戦となりました。
世界TOPとの差は大きく、日本におけるブラサカのあり方を根底から変えないと届かないとも感じました。
とは言ってもここまで1勝1敗。
次の中国戦で引き分け以上にて悲願の予選突破というシチュエーションでした。
結果はアジア王者の中国に0−2で敗戦となりました。
試合後は力が抜け、この5年間の選手・スタッフの努力を思い返すと涙がこぼれ落ちました。我々のメダル獲得の夢はここで潰える事になり、強い悔しさと何とも言えない寂しさが込み上げていました。
試合後、監督から『順位決定戦で勝って終わろう。ここまで来れた事を感謝しなくてはいけない。多くの人に日本代表のサッカーを見せよう』とコメントがありました。
5位−6位決定戦の相手は世界ランキング3位のスペインでした。
代表歴20年のエースがダイレクトシュートを決めて先制しそのまま勝利する事ができました。ブラインドサッカーでダイレクトシュートというのは過去にも例がほとんどなく奇跡のゴールと呼ばれます。
最終戦を奇跡のゴールで勝利で飾って我々のパラリンピックは終了となりました。
本当に色々なことを経験させて頂いた5年間でした。
小さな頃からサッカーをして、自分がサッカー日本代表に関われるとは思っておらず感無量でした。これも横浜市大のみなさまのおかげと思っております。
今後はブラサカの発展および医局の後輩たちに障害者スポーツの魅力、メディカルサポートの重要性を伝えていけたらと思っております。
多くの人に感謝し締めくくりたいと思います。
本当にありがとうございました。
川端佑介