今回の勉強会は片山先生に「わかるほど面白い脊椎の考え方」、河野先生に症例検討を発表していただきました。
脊椎は苦手意識があり、難しいな、と思うことが多かったのですが分かりやすい講義で大変勉強になりました。ご参加されなかった方で見ていただいている方もいらっしゃると思うので、冗長ですが振り返らせていただきます。
片山先生の講義から始まり、まずはredflagsとは何か?がテーマでした。
教科書では年齢や症状などの情報で定義されていることが多いですが、疾患ベースから捉えるのは非常に明快で理解しやすかったです。分離症、椎体骨折、転移、化膿性脊椎炎、心血管イベント、内科疾患が例に挙げられていました。
次に注意すべき椎体骨折として、麻痺を起こす可能性がある後壁損傷、DISH、偽関節が挙げられていました。椎体骨折は保存加療で診てしまうことが多く、危険な骨折を知れて勉強になりました。特に軽微な後壁損傷で麻痺を起こした症例を提示して頂き、この程度の転位で麻痺が起こることがあるのか!と勉強になりました。まさに「背骨が折れるのはやばいこと」が身にしみました。
次に、馬尾症状と神経根症状、高位診断、画像診断に関して詳しく講義して頂きました。実臨床ですぐに使える知識が多く勉強になりました。外側陥凹部に関してお恥ずかしい話ですが初めて知り、後日医局の脊椎模型で確認しました、、、
脊椎×エコーに関しては、どこかで御講義頂ける機会があれば嬉しいです、、!
河野先生の症例提示ではライブ感のある講義で大変楽しかったです。若手ならではの悩む点も事細かに話されており、共感出来ました。外側陥凹部の再確認も出来て勉強になりました。
実臨床で疑問に思っていること、明日から使える知識、知らなかった知識などたくさん知れて非常に有意義な会でした。
これからも参加していきたいと思います!
この場を借りて講義をしてくださった片山先生、河野先生、準備していただいた池先生を始め関係者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
専攻医 山﨑 諒平