今回の勉強会は腫瘍が苦手、特に整形外科に成り立ての医師が必ず迷うトピックでした。
というのも「このしこりは、専門病院に紹介したほうがいいのか?それともこっちで調べるのか?そもそも何の検査すればいいの?てか、検査しても見方わからないよ!!」
という最初にぶつかるジレンマを取り上げてくださり、腫瘍についての知識がほぼない僕にとっては大変勉強になりました。
まず川端先生の講義から始まり、一般的な腫瘍プロトコルとは別に横浜市大式プロトコルを提示していただきました。もちろん一般的なプロトコルは、腫瘍についての知識がある方はスムーズに進むのでしょうが、僕にとっては一つ一つのセッションでつまずいてしまいプロトコルが先に進みません。ですが、横浜市大式は「わかりやすく」「つまずきにくい」かなり有用なものでした。またMRIの読み方も初歩から教えていただきました。恥ずかしながらMRIの読み方をうろ覚えで勉強を先延ばしにしてきた僕にとっては大変貴重な勉強会でした。
次に斎藤先生による講義でした。まず驚いたのが当院に紹介される4割が非腫瘍性疾患ということでした。腫瘍班に紹介される症例はほとんど腫瘍だと思っていたため、驚きました。間違いの一例として筋損傷の例をあげていただき、判断が困難の場合ほど病歴聴取が大切であることを学びました。
最後に吉田先生による講義では症例提示をしていただきました。腫瘍は症例ごとにアプローチがあるため術前計画が大切であり、だからこそ腫瘍は腫瘍専門医に相談することが大切であること再認識しました。
今は大学病院に勤務して上級医がたくさんいるため、いつでも質問できるめぐまれた環境ですが、今後自分一人で対応しなければならないときにこそ今回の講義が役に立つと思いました。今回は第1回でしたが、一番大切な部分ではないかと思います。正直腫瘍に苦手意識はありますが、今後も勉強会に参加し精進していきたく思います。この場を借りて講義をしてくださった川端先生、斎藤先生、吉田先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
専攻医2年 藤森 翔大