掲載日
2021年6月5日
横浜市立脳卒中・神経脊椎センター
1. 【病院の特色】
横浜市立脳卒中・神経脊椎センターは磯子区滝頭の穏やかな住宅街に立地する300床のセンター病院です。神経内科・脳神経外科・リハビリテーション科・脊椎脊髄外科・整形外科を中心とした脳神経・脊椎・運動器疾患の専門病院です。
脊椎脊髄疾患センターは2012年に、膝関節疾患センターは2018年に開設され、高度で専門的な医療機能を活用し地域医療水準の向上に寄与することを理念としております。
院内の施設は充実しており、あらゆる専門的な検査・治療が可能です。スタッフも皆、感じよくフットワーク軽く、面倒なお願いも嫌な顔一つせず対応してくれます。 MRI、CT、エコー、緊急手術、併診など電話予約でもめることは皆無で、当日スピーディーに可能です。
交通の便が悪いこと、コンビニが院内にないこと、周囲に猫が多いことがやや難点です。
2. 【診療科概要】
脊椎脊髄疾患センターでは、変性疾患をはじめとした頸椎・胸椎・腰椎疾患、脊柱変形疾患、脊椎外傷、脊髄腫瘍を扱っています。ナビゲーションシステム・術中神経モニタリングなどを駆使して、高難度の脊椎脊髄手術を安全、確実に実施しています。 当センターは脊柱側弯症・変形疾患に特化しており、特発性側弯症・変性後側弯症・成人脊柱変形に対する手術件数は県内有数です。月曜-金曜の毎日午前・午後でほぼ並列で何かしらの手術を行っています。学生さんの夏休み・冬休み・春休みの時期は特発性側弯症の手術が多く、時には毎日のように長時間手術があり側弯祭りに明け暮れることがあります。若手の先生にも、腰椎椎間板ヘルニアに対する顕微鏡下ヘルニア切除術、腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術から脊椎固定術までどんどん勉強してもらっています(優しい上司の下で)。 膝関節疾患センターでは、変形性膝関節症に対する骨切り術・人工関節置換術に特化しており、近年は救急の依頼が増加して四肢外傷も扱っています。2年程度ローテートして頂くと、膝の骨切り・人工関節のスペシャリストになっていることでしょう。齋藤知行院長(横浜市立大学整形外科名誉教授)が手取り足取り指導して下さります。 当院は整形外科の中でも脊椎・膝に特化した専門医集団が、日々質の高い高度な専門医療を提供出来るように精進しています。また、当院のもう一つの特色として、リハビリテーションが充実しています。リハビリ病棟に移った後は、自宅退院を目指してMAX2-3ヶ月の入院リハビリが可能ですので、大病院では患者さんにお願いしなければならないようなリハビリ目的の転院は原則当院ではございません。安心してリハビリに専念して頂くことが可能です。
3.【主な手術内容及び件数】
2020年脊椎脊髄外科手術件数:計416件
特発性側弯症に対する後方矯正固術あるいは前方矯正固定術先天性側弯症に対する半椎切除+後方矯正固定術壮年期特発性側弯症遺残変形に対する2期的前方後方変形矯正固定術:36件
成人脊柱変形(高度変性側弯症・変性後側弯症・脊柱後弯症・腰曲がり・骨粗鬆性椎体骨折後変形を含む)に対する前方後方同時あるいは2期的前方後方変形矯正手術、椎体骨切り+矯正固定術:45件
変性側弯症・腰部脊柱管狭窄症に対する前方後方脊椎固定術:6件
腰部脊柱管狭窄症・変性すべり症・分離すべり症・変性側弯症・不安定型の腰椎椎間板ヘルニア・再発などに対する後方椎体固定術:138件
腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症に対する鏡視下手術あるいは腰椎椎弓形成術:24件
骨粗鬆性椎体骨折に対する骨セメント充填+後方固定術:17件
高度骨粗鬆性椎体圧潰・椎体骨折に対する前方あるいは後方進入椎体置換術+後方固定術:14件
頚椎症性脊髄症・頚椎後縦靱帯骨化症に対する椎弓形成術あるいは後方除圧固定術、首下がり症に対する前後合併あるいは後方矯正固定術:40件
頚椎症性脊髄症・神経根症・萎縮症・頚椎椎間板ヘルニアに対する頚椎前方除圧固定術:12件
胸椎黄色靱帯骨化症・後縦靱帯骨化症に対する後方除圧あるいは後方除圧固定術:9件
脊髄腫瘍・化膿性脊椎炎・外傷に対する手術・その他:75件
2020年膝疾患センター手術:計94件
高位脛骨骨切り術 15件
高位脛骨骨切り術+骨移植(骨壊死) 4件
大腿骨脛骨骨切り術(DLO) 2件
人工膝関節置換術 44件
人工股関節置換術 1件
骨軟骨柱移植 1件
骨折(人工骨頭を含む) 4件
抜釘術、その他 23件
4.【診療体制】
スタッフ数:6人(齋藤知行院長を含めると7人)
脊椎脊髄外科: 山田勝崇・関屋辰洋・近藤直也・境貴史・榎本大介
膝関節外科: 齋藤知行・原田拓郎
以下日本整形外科学会専門医
スタッフ数:6人(齋藤知行院長を含めると7人)
脊椎脊髄外科: 山田勝崇・関屋辰洋・近藤直也・境貴史・榎本大介
膝関節外科: 齋藤知行・原田拓郎
以下日本整形外科学会専門医
齋藤知行(病院長)
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会スポーツ認定医
日本整形外科学会リウマチ認定医
日本整形外科学会脊椎脊髄病認定医
日本骨粗鬆学会認定医
日本手外科学会専門医
山田勝崇(整形外科部長)
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病認定医
日本脊椎脊髄病学会指導医
関屋辰洋(副医長)
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病認定医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本体育協会公認スポーツドクター
近藤直也(整形外科医師)
日本整形外科学会専門医
境貴史(整形外科医師)
日本整形外科学会専門医
当直は土日休日を含めて4回/月程度。脊椎に関しては毎日オンコール体制をとっていて、どんな疾患の患者さんでもウェルカムとしております。夜間に緊急入院した患者さんも、翌日以降で迅速に精査、治療方針を決定していきます。
5.【現在ローテート中の若手医師の一言】
コメディカルの皆さんが感じよくフットワークが軽いので働きやすい
様々な高難度手術が毎週のようにあり大変勉強になる
若輩者でも安心してスキルアップ出来る
上司がとにかく温和