掲載日
2021年8月2日
横浜掖済会病院
1. 病院の特色
横浜掖済会病院は1896年(明治29年)創立の横浜市内で最も古い病院の一つで、横浜市大整形外科としては中区唯一の関連病院です。伊勢佐木長者町駅、関内駅、石川町駅から徒歩5~10分の立地にあって交通の便が非常によく、大桟橋埠頭、山下公園、横浜スタジアム、元町、中華街、伊勢佐木モール、野毛なども近く“The 横浜”といった雰囲気が味わえます。急性期+亜急性期のこぢんまりとした病院で、院内の雰囲気として科の垣根が低く仕事はしやすいと思います。平日の日中は忙しいです(楽な病院、ではないですよ…)が夜間・休日の急患対応は限られますので、「大学院と両立して研究・論文を仕上げたい!」「育児や介護など家庭との両立を頑張りたい!」「様々な事情で病院での仕事以外にも取り組まなくてはならないことがある!」などといった多様な働き方にも対応していけるのではないかと考えています。
2.診療及び主な手術内容
これまで脊椎手術の多い病院として認知されていましたが、2021年度以降はスタッフの入れ替えもあり下記の手術をメインで行っています。
■人工関節手術…人工膝関節置換術(TKA,UKA)、人工股関節置換術(THA)、大腿骨人工骨頭挿入術、人工肩関節置換術(TSA、RTSA)
■骨切り手術…高位脛骨骨切り術(HTO)
■関節鏡手術…膝関節(半月板縫合術、靭帯再建術など)、肩関節(腱板修復術、関節唇形成術など)
■外傷手術…大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、肘関節骨折、足関節骨折など多岐にわたります
地域包括ケア病床など亜急性期の病床を有しているため、長期リハビリが必要な場合でも術後の患者さんを他院へ転院させることなく在宅復帰まで主治医として診つづけることが可能となっています。
また、外来では関節リウマチの診断から治療(生物学的製剤やJAK阻害薬など専門的治療も含む)も積極的に行っています。
3.診療体制
藤巻洋 平成17年卒 部長 日本整形外科学会専門医・研修指導医・認定リウマチ医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員、日本人工関節学会認定医、リバース型人工肩関節術者資格
富岡政光 平成21年卒 副部長 日本整形外科学会専門医、小児運動器疾患指導管理医師
鹿野島祐子 平成22年卒 医長 日本整形外科学会専門医
森田彰 平成27年卒 医長 日本整形外科学会専門医
矢守哲也 平成31年卒 入局1年目
当院整形外科は2021年4月よりスタッフ交代により、新体制でスタートしたところです。常勤スタッフ5名で、そのうち4名が日本整形外科学会専門医(指導医1名)、また部長は日本リウマチ学会の専門医・指導医・評議員となっています。
整形外科外来は平日には毎日2診体制で新患外来・再診外来の区別なく診療を行っており、近隣の診療所・クリニックからのご紹介患者さんも多く地域のかかりつけ医療機関として認知されています。
主に藤巻が膝関節手術(人工関節、骨切り手術)、肩関節手術(リバース型含めた人工関節)、関節鏡手術(膝・肩の関節鏡視下手術全般)を担当しており、外来では関節リウマチの専門的な診療も行っています。主に富岡が股関節手術(人工関節)や各種外傷手術を担当しており、外来では小児疾患の専門的な診療も行っています。部長、副部長の専門性を生かして、やる気のある若手には積極的に参加してもらえるよう指導しています。2021年度は特に外来での骨粗鬆症の診療にも力を入れており、若手でも迷うことなく診療を進め今後の基礎となる知識と経験を積むことができる環境を整えています。
平日に半日の研修日が与えられ、外勤や大学院での研修など自由に利用できます。救急対応が限られるため、基本的にオンコール体制はとっていません。土日祝日の病棟回診はスタッフの都合と話し合いで決めており、当直は月に3-4回程度(土日の日当直含む)あります。夏休みは原則1週間です。学会発表も積極的に支援しており、回数に制限はありますが病院からの補助が出ます。
4.現在ローテート中の若手医師の一言
整形外科1年目として日々勉強させて頂いておりますが、藤巻先生をはじめ指導医の先生方に大変熱心に御指導頂き充実した毎日を送っています。忙しさに忙殺される病院でもなく、1例1例をじっくりと考えながら診療にあたることができます。放射線技師や理学療法士、MSWなどコメディカルとの垣根も非常に低く、気になることがあれば直接伺って相談することもよくしています。やる気次第でなんでも挑戦していける非常に有難い環境だと思いますので、今後も多くのことを習得していきたいと思っています。 (H31年卒 矢守哲也)
当院は横浜市中区にあり地域の開業医の先生方からご紹介いただいた患者さんの治療や総合病院で手術を施行した患者さんのリハビリ転院を受けています。私自身、これまで大型総合病院での勤務であったことから地域医療研修病院での役割についてとても勉強になることが多いです。整形外科5人で充実しメリハリのある日々を送っています。 (H27年卒 森田彰)