掲載日
2020年6月18日
神奈川リハビリテーション病院
1.【病院の特色】
神奈川県のほぼ中央に位置する厚木市の郊外にあり、温泉など自然に恵まれた環境にあります。そのぶん病院周辺の人口は少ないですが、当院はリハビリテーション専門病院という性格上、地域というより神奈川県全体(一部県外からも)の患者さんを対象としています。病院と福祉施設などの複合組織であり、病院のベッド数は実質284床です。
脊髄損傷、高次脳機能障害、骨関節疾患の治療とリハビリテーションを三つの大きな柱としており、他に小児神経や脳血管障害の回復期リハビリも行っています。
2. 【診療科概要】
当科では脊髄損傷のリハビリテーションと合併症の治療,障害者の整形外科的治療,多発外傷後のリハビリなど一般病院では対応が困難な,長期間を要する入院リハビリを始めとした治療を行っています。
脊髄損傷は、主に亜急性期のリハビリと合併症の治療を行いました。合併症の治療は褥瘡が圧倒的に多くなっています。脊髄損傷者の褥瘡は手術を必要とすることが多いですが、積極的に手術を行っている病院はほとんどないといっても過言ではありません。そのために県外から来院する患者さんもいて手術件数が多くなっています。
3.【主な手術内容及び件数】
令和元年度の手術件数は総数101件でした(前年度より3件増加)。内訳は褥瘡74件、骨折の骨接合術8件(大腿骨6件、下腿骨2件)、人工関節2件、股関節異所性骨化の骨化切除術1件などでした。
4.【診療体制】
現在のスタッフ
<常勤>
渡辺 偉二(わたなべ たけじ)S60年卒 整形外科専門医、日整会指導医
長尾 明紘 H24年卒
<非常勤>
吉野 正昭 S56年卒 整形外科専門医
専門的な手術は前述のとおりです。
リハビリテーション専門病院という性格上、褥瘡以外の手術手技を学ぶには不向きですが、救命救急センターや急性期病院で治療後の患者さんのその後の状態を知ることができ、将来の急性期治療にもその経験が生きると思います。リハビリに関しては各種スタッフや設備が充実しており、一般の回復期リハ病院との差は明確であると自負していますし、これは診療のみならず研究にも役立たせることが可能です。
当直は若手の医師は月に3回程度(平日2回、土日が1回程度)です。
土日のオンコール体制を2人で交代でしています。