検索結果
「」に対する検索結果が198件見つかりました
- 武先生による野球肘の講演とエコーハンズオンに参加しました
横浜市大附属病院スポーツ上肢グループ 専攻医2年目の三津谷勇磨です。 11月21日に藤沢市医師会館にて行われた、宮武先生による野球肘の講演とエコーハンズオンに参加いたしましたのでご報告いたします。 講演会には藤沢市の開業医の先生方や横浜市大の医局員の他、理学療法士の方たちにも多く参加いただき、とても活気のあるものとなりました。 皆さんご存知のようにエコーで有名な宮武先生ですが、宮武先生がエコーに出会ったのは研修医の時に参加した野球肘健診とのことです。 (宮武先生の受け売りですが、)野球肘として頻度の高い上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)は気が付かずに放置すると深刻な可動域制限を伴う変形性肘関節症へと進行し、若くしてmiserableな症状をきたすことがあります。OCDの治療には早期診断が重要ですが、初期には無症状でレントゲンでの所見も乏しく、見逃されてしまうことがあります。無症状でも100人のうち2-3人にはOCDがあると言われていますが、エコーは早期のOCDをレントゲンよりも高い感度で診断することができ、OCDの早期発見に効果的です。 今回の勉強会では、OCDの病態から診断、治療まで宮武先生に熱く講演いただいた後、OCD診断に必要なエコー手技を実際に行なって学びました。 今後も実際に野球少年少女にエコーを当てて野球肘健診を行なっていきます。 エコー手技自体は一度教えてもらえば誰でも簡単にできるものですので、皆さんでOCDを早期発見し、野球肘を撲滅しましょう!
- Gamma STORM Seminar in Yokohamaに参加しました
横浜市立大学附属病院Hipグループ所属、専攻医1年目の久米正俊と申します。Stryker様にご協力いただき、2024年11月2日開催の大腿骨転子部骨折セミナーに参加いたしました。 特別講師として外傷整形の権位でいらっしゃる順天堂大学静岡病院の最上先生をお招きしてのセミナーで、専攻医から各病院の部長の先生まで、50名程度の方々に参加いただきました。 まずは臧先生、平野先生、藤森先生、山根先生より症例検討を提示いただき、内容は大腿骨転子部骨折後外側骨片欠損タイプ、大腿骨転子部逆斜骨折、大腿骨非定型骨折、大腿骨頸基部骨折の治療と、普段の診療の中で治療に難渋するタイプの骨折型についてでした。 次に救命センターの松本先生より大腿骨複合骨折とPauwles3型大腿骨頸部剪断骨折に関する症例を提示いただきました。 実際にGamma4に触れることで理解を深めることができました まだまだ自分は経験が浅く未経験の骨折型も多く、普段何気なく診療している大腿骨転子部骨折がこんなにも奥が深い分野だったのかと考えさせられました。 最後に特別公演として最上先生より、転子部骨折治療戦略の考え方から、数多くのネイルを比較しつつリニューアルされたGamma4について、特に新しく導入されたIntermediate Nailについてご説明いただきました。Intermediate Nailは新たに導入されたサイズのNailですが適応など曖昧な部分が多かったので、大変勉強になりました。 講演会を通して、各講演後は各々の治療戦略について活発な議論が繰り広げられていた一方で、自分がいかに普段の髄内釘の手術で戦略を練り切れていないか、まだまだこだわるべきポイントばかりであることを再認識いたしました。今回学んだことは今後の診療に活かしていきたいと思います。 講演会の後には懇親会も開催され、豪華な料理とお酒を楽しみながら医局内の先生方とお話しすることができました。乾杯は横浜市大の崔先生にいただき、豪華な食事とお酒で盛り上がりました。また、普段同期とは職場が異なっていますが、このような会は各病院にいる同期が集まる機会でもありますので、近況報告もできてとても有意義な時間を過ごすことができました。 この場を借りてご多忙の診療の中準備・講演をしてくださった先生方、Strykers関係者の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。まだまだ分からないことばかりですが、今後も積極的にこのようなセミナーに参加して精一杯精進して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
- 横浜マラソン2024にドクターランナーとして出場しました
横浜市大整形外科スポーツグループの東です。10月27日に行われた横浜マラソン2024🏃にドクターランナーとして出場して参りましたのでご報告します。 横浜マラソンは1981年に創立され、現在は東京マラソン、大阪マラソンに次ぎ日本で3番目の規模を誇る大会です。例年25000人を超えるランナーが出走し、大会の運営をサポートするボランティアも5〜6000人におよびます。メディカルスタッフは本部とコース上の15の救護室に配置されるほか、ドクター、ナース、救命士ランナーは市民ランナーと同時にスタートしてコースに目を配りながら走ります。 日本のランニング人口は増加傾向にあり、道具を必要としない気軽さから、コロナ禍においてもランニング人口は減少するどころか2020年に過去最高の10.2 %を記録したそうです。スポーツ外来でもランナーの腱付着部症や半月板損傷を診る機会が多いと感じています。一方で、中高年スポーツにおいて心停止が最も多いのもまたランニングだと言われています。メディカル向けのマニュアルにも行動の「基本は心停止のランナーを救うこと」と強調されていました。コース上にはFirst Responder(FR)隊と呼ばれるAEDを背負った救命士スタッフが自転車にまたがって至る所に待機していて、各所で通報があればすぐに初期対応を行える体制となっています。 当日は最高気温24℃でマラソンにはやや暑い日となりましたが、秋らしいいわし雲が広がる爽やかな気候でした。スタートの横浜ランドマークタワーでゲストのアレックス・ラミレスさんや谷原章介さんなどに見送られて28000人のランナーがスタートを切りました。フルマラソンは赤レンガ倉庫、山下公園のみなとみらいエリアを通り、三溪園、新杉田を経て横浜南部市場で折り返してみなとみらいへ戻る42.195kmのコースです。復路では21~37㎞付近で首都高湾岸線を走れるのも見どころとされていますが、車が安定してカーブできるようにつけられた微妙な傾斜がランナーの足を左右非対称に消耗するほか、高速に入るためのアップダウンや、日差しや風を遮るものもないことなどから横浜マラソン最大の難所といわれています。 幸い自分の周囲では大きなトラブルはなく、往路で足を攣ったランナーの対応を行った以外は基本的に自分のペースで走らせて頂きました。魔の首都高は本当に長く感じ、さらに35km付近で粘度の高いスポーツジェルが喉に張り付いていくら咳をしても取りきれず窒息しかけるというアクシデントにも見舞われましたが、ドクターランナーである手前なるべく涼しい顔で給水スタッフから水を受け取り、必死に流し込んで復帰致しました。殺伐とした高速道路を降りて華やかなみなとみらいエリアに戻ると沿道の応援に再び後押しして頂き、無事に完走しました。 後から聞くと友人のナースランナーは心停止に2件遭遇したそうで、市民スポーツであるマラソンに潜む危険性を改めて感じました。マラソンは競技人口も多く、非日常的な達成感とやりがいを楽しめる素晴らしいスポーツなので、一市民ランナーとしてもドクターランナーとしても記録向上も目指しながら細々と練習を続けていきたいと思います。大会を運営頂いた他のスタッフの皆様、沿道で応援頂いた皆様、有難うございました。
- 第51回日本股関節学会学術集会で、崔 賢民先生が最優秀演題賞を受賞しました
2024年10月25日~26日に開催された第51回日本股関節学会学術集会で、当教室の崔 賢民先生が 最優秀演題賞 を受賞されました!! すごいですね!おめでとうございます🎉✨ 崔先生は、「ありがとうございます。これからも頑張ります!」とCOOL😎に語っておられました😊 以上、横浜市大整形外科より嬉しいニュースのお知らせでした🎤
- 【学会体験記】第51回日本股関節学会学術集会
はじめまして。横浜市立大学医学部医学科4年の横田翔伍と申します。医局員でないどころか医師でもない身分ですが、10月25、26日に岡山県で開催されました第51回日本股関節学会学術集会に運動器病態学教室所属として参加いたしましたので、学会体験記として記事を書かせていただきます。 学会参加の経緯を簡単に説明いたしますと、私は医学科4年前期のカリキュラムであるリサーチクラークシップ(以下リサクラ)において4-7月の3ヶ月間、Hipグループで研究させていただきました。崔先生をはじめ、Hipグループの先生方のご指導のもと、『股関節疾患患者におけるCTデータと自動セグメンテーション技術を用いた股関節周囲筋の定量評価』という研究を行い、今回の学会に出させていただきました。 私の発表は2日目26日の午前10時30分からのセッションになりますので、それまで崔先生に学会場を案内していただきました。学会は発表だけが行われるものだという認識を持っていたので、企業展示やキッチンカーなど、イベントとして盛り上がっていることに驚きました。 発表前は吐き気がするほど緊張し、発表、特に質問対応がうまくいきませんでしたがどうにか発表を終えました。学生だということで社交辞令ではあると認識しておりますが、他大学の先生方にもお褒めいただき非常に嬉しく思いました。 その後、崔先生のランチョンセミナーや、ポスターなどを山根先生、安部先生と共に回らせていただきました。私はほとんど講演やポスターの意味が理解できませんでしたが、お二人ともメモを取り、気になるポスターについて議論を交わすなど、他の人の研究を自身の学びへと昇華させようとする姿が印象的でした。学会参加の意義というものを肌で感じさせていただきました。 学会終了後に開催されました『第20回股Osteotomyを語る会』にも参加させていただきました。前々から先生方から非常にマニアックな会だというふうにお聞きしていましたが、そもそもRAOがどのような手術か知らない私にとって、3時間の講演はまるでインド映画を吹き替え、字幕なしで見ているようなものでした。 その後、懇親会にも参加させていただきました。各大学の先生方が尋常じゃないほど熱く語り合っているのを拝見し、先生方の情熱を感じると共に、研究者として人間関係を構築することの重要性を認識いたしました。 今回の学会参加の当初の目的は発表を経験するというものでしたが、それ以上に社会勉強として多くのことを学びました。特に先生方の新しい知識を求め、活発に行動し、議論を展開する様子に深い感銘を受けました。私もそういったバイタリティ溢れる医師を目指し、残りの学生生活を精進して参ります。 最後になりますが、研究にご尽力くださいました運動器病態学教室の先生方、学会期間中若輩者とも呼べないような私を気遣い、気さくに話しかけてくださいました安部先生、稗田先生、山根先生、鷲見先生、そして、リサクラ期間中から大変お世話になりました崔先生に深く感謝させていただきます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
- 半年間の専攻医生活を終えて ( 第57回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会への参加ブログとともに)
横浜市立大学附属病院 腫瘍クリニック所属の清水です. この度, 4月から9月にかけて, 附属病院の腫瘍クリニックで研修をさせていただきました. これまでは一般病院のローテートが多かったため, 診察で出くわす腫瘍は少なく, そのほとんどが良性であり, 積極的に診療はしてこなかった分野でした. 勤めていた病院では, 過去に良性を疑い悪性であったなどというトラブルも耳にしており, 一般整形外科医にとってもなじみの薄い分野であると思っておりました. そんななか腫瘍分野での研修がはじまり, トップの根津先生をはじめとして大変ありがたいご指導をいただき, 貴重な半年間の研修となりました. 診療のフローも手術での操作も, 一般整形分野と異なる点があり, 意識の差で患者さんの予後にも大きく関わってくる分野だと感じました. 特に悪性腫瘍の分野では緊張感を持ち臨みました. 大変奥が深く, 半年間では全ての網羅は難しい分野でしたが, この半年間での経験を活かし, 今後一般病院へ戻った際には適切な時期に適切な検査をし, 然るべき施設へ紹介をするという心持ちができました. 研修では至らぬ点が多くチームの先生方にはご迷惑をおかけしましたが, 都度手厚いご指導をいただきました. この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います. また, 他クリニックの先生方にも大変お世話になりました. カンファレンスでは大学ならではの貴重な症例の検討に参加でき, また各チームに相談もしやすく, 勉強をするにも臨床をするにも大変良い環境でした. 半年間大変お世話になりました. 今後ともどうぞよろしくお願いいたします. 最後に, 提出しようとしていてずっと眠っていた学会参加ブログを下に転記いたしますので, こちらも読んでいただけますと幸いです. 第57回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会に参加してきました. 7月11日から12日にかけて, 福井県福井市にて骨軟部の学会に参加してきましたので記事にさせていただきます. 今回の学会のテーマは「ダイバーシティで進化する腫瘍の格致」ということで, 日々進化する治療法や解明されつつある病態など新鮮なトピックスが多い学会となっていました. 初学者の私にとってはどれも目新しいものばかりでしたが, 日々の診療で議論になるものにも触れられており, 診療のヒントが得られる非常に有意義な時間となりました. 当クリニックからは根津先生・吉田先生の演題発表がありました. 根津先生は「進行軟部肉腫に対する二次治療のリアルワールドデータ」についてご発表されており, 国内外での二次治療のデータ比較や今後の課題が示されておりました. 国内では海外と比較し取りうる治療薬選択がまだまだ多いとは言えず, 今後JCOGなど治験を通して更なる治療薬選択が得られることで新たな展望が期待されました. 吉田先生は原発性悪性骨腫瘍患者の予後予測についてポスター発表をされており, PNI(prognostic nutritional index)が予後予測において有用であり, その上で今後は栄養介入が予後への影響も示唆されるとして非常に興味深いものでした. また, 吉田先生はシンポジストとして当院で行ったCLAP療法について発表され, 腫瘍感染領域の権威の先生と熱い討論が交わされておりました. また, 会場では骨軟部学会ならではの病理標本供覧ルームが設置されておりました. 診断に難渋されている症例や珍しい症例が全国から集まっており, 普段病理を全然見ない僕でもつい顕微鏡を覗きたくなってしまいました. また会場には腫瘍用人工関節をはじめとした各メーカーのインプラント展示や教科書展示もありました. ちょうど週明けに腫瘍用人工関節の手術が控えていたこともあり, 斉藤先生が熱心にメーカーさんと話していたのが印象的でした. ランチョンセミナーは福井の郷土料理やカツ丼などの名産品が詰め込まれた満足度の高いお弁当が出ました. なかなかのカロリーです. 写真を撮り忘れてしまいましたが, アフタヌーンセミナーもシフォンケーキ, マリトッツォ, ラスク, フルーツ盛り合わせ, 午後の紅茶とこれでもかという内容でこちらも有り難くいただきました. 夜はチームで福井の海鮮を食べに行きました. 神奈川県立がんセンター勤務の同門の志賀先生も参戦してくれました. 仕事の話から始まったと思うのですがだんだんディープな内容になっていき, 酔っていてあまり覚えていませんが, チームの絆が深まった夜となりました. ホテルが一緒だった根津先生, 吉田先生, 清水は一緒に温泉とあつあつのサウナも楽しみました. 福井の街夜景を眺めながらの外気浴で整えて大満足でした. 最後に, 今回学会は多くの方のご配慮のもと参加できました. 各種手配をしてくださった医局秘書の佐治さん, 留守中の病棟をお願いした日詰先生, 武藤先生をはじめとした先生方, 大変ありがとうございました. 今後ともこの経験を活かし, 精進いたします. どうぞよろしくお願いいたします.
- 横浜市大整形外科サッカー部⚽ 第3回練習を行いました
お世話になっております。 横浜市大整形外科サッカー部所属、専攻医1年目の前田皓(まえだまもる)です。 整形外科サッカー部の活動の近況報告をさせていただきます。 今年度3回目の練習を 2024/09/21(土) 18-20時 クーバー・フットボールパーク横浜ジョイナス にて行いました。 医局員の先生に加えて、泌尿器科の先生、整形外科入局予定の研修医の先生もご参加いただき、14人のメンバーが集まることができました。3回目の練習会ということもあり、身体のキレ、運動量、チームワークは徐々に上がってきており、雰囲気も非常に良く、いつも本当に楽しいです。 これ👇は練習後のチームミーティングの様子です。戦術や連携の確認をし、どうやったらサッカー部がもっと盛り上がるのかについて話し合います。今回の練習会もとても楽しく、実りあるものとなりました。 サッカー部はいつでもメンバー募集中です。サッカー未経験者でも楽しめる雰囲気、エンジョイフットボールを心掛けて、楽しいチーム作りを目指しています。少しでも気になる先生がいらっしゃったら、練習会の参加をいつでもお待ちしております!
- WAIOT 体験記(稗田 裕太)
お世話になっております。大学病院勤務の大学院4年目の稗田裕太です。先週、アメリカのマイアミビーチで開催されました3rd World Association against Infection in Orthopedics and Trauma(WAIOT)に参加させていただきました。 マイアミは日本の気候とあまり大差ないように思いましたが、カリブ海に浮かぶ雲は非常に重量感と迫力がありました。雷雨が有名なようで、初日の夜はしっかり雷が轟いていました。 学会場では朝食と昼食、お菓子がビュッフェとして食べ放題でした。どれもとても美味しく、発表前にも関わらずお腹いっぱいになるまで頂きました。 WAIOTでは学位論文のテーマの一つでもある、「Precision in Periprosthetic Joint Infection Genetic Diagnosis: Bead-Beating DNA Extraction Method Improves Real-Time PCR Accuracy of Synovial Fluid」というタイトルで口演させていただきました。初めての国際会議の口演でもあり、英語での伝え方の難しさ、ディスカッションの未熟さと難しさを痛感しました。また世界中の口演を拝聴でき非常に刺激的な学会でした。会場は狭かったです。 最終日、学会長の先生を含めた写真を海外の先生に撮影していただきましたが、右端の吉田先生は半分見切れており、右から2番目の霜田先生は目を瞑っていて、一番左端にいたはずの自分はとうとう首掛けプレートしか写っていませんでした。満面の笑みを送っていたので恥ずかしいです。良い写真になるはずだと期待していましたが少し残念でした。 来年の2025年、第4回のWAIOTは稲葉教授が会長で当院が主幹です。9月5~6日に横浜パシフィコで行う予定なので、ぜひご周知のほどよろしくお願いいたします。 この度は国際会議の発表にあたりご指導いただきました稲葉教授、崔先生に深く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。
- WAIOT参加報告(霜田 将之)
平素より大変お世話になっております。 横浜市立大学運動器病態学 大学院2年目の霜田将之です。 2024年9月12-13日にアメリカ マイアミで開催されたWorld Association against Infection in Orthopedics and Trauma(WAIOT)に参加させて頂きましたので報告させていただきます。 「Efficacy and safety assessment for Novel Treatment of Continuous Local Antibiotics Perfusion in Periprosthetic Joint Infection」のタイトルにて口頭発表を行いました。本研究では、①THAのPJIに対してCLAPを併用した際の治療成績②CLAPの合併症に関して報告いたしました。発表の1週間前に発表時間が15分であることが告げられたり、訂正して提出したはずのスライドが新しいものに置き換わっていなかったり、日本では経験出来ないことがありました。 今回海外で発表させて頂く機会を与えてくださり、かつ手厚くご指導いただいた稲葉先生・崔先生に、深く感謝させていただきます。これからも精進いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
- 第22回国際骨循環骨壊死学会学術集会に参加してきました
横浜市立大学整形外科大学院の山根です。 2年に1度開催される国際骨循環骨壊死学会学術集会(ARCO)が2024/9/6-7に大阪で行われ参加してきましたので報告いたします。 本学会は50年にも及ぶ国際学会で、骨頭壊死の界隈では名だたる先生方がお集まりになられました。2023-2024年のPresidentが大阪大学の菅野教授でしたので、大阪大学中之島センターでの開催となりました。 2024年度はCOVID-19が落ち着きface-to-faceでの国際学会でしたが、話題の”COVID-19と骨頭壊死の関連について”のセッションから幕開けとなりました。 基礎分野から臨床、手術、長期成績まで活発な議論が行われ、教科書にはまだ載らない最新の知見を聞くことができました。また、骨頭壊死(特に大腿骨)にフォーカスした狭き学会ならではの、先人の先生方が自分の過去の経験(成功も失敗も)を正直に伝えてくださることが一番の勉強になりました。 1日目の夜に懇親会(Gala Dinner)が『ラ・フェット ひらまつ』で行われました。今回は横浜市大からは一人での参加でしたので、「いづらくなれば途中退場も・・・。」と考えておりましたが、なんと結婚式会場同様、円卓5人掛けでの懇親会でした。恐る恐る空いている席を探して着席。韓国からの先生方(clinical professor)3人が先に着席されておりましたので自己紹介から始めましたが、気さくな先生方でさまざまなお話を伺うことができ貴重な経験となりました。 日韓の国際交流をしました。同卓の先生方とパシャリ。 2日目は自分の一般口演があり、いくつか質問を頂き興味を持っていただきました。 次回は2年後ですが、成長して戻って来られたらと思いますので、それまで日々努力をして参りたいと思います。
- 2026年度入局説明会および第2回スキルアップセミナーに参加しました。
横浜市立大学附属病院 スポーツ・上肢グループ所属の内藤と申します。 8月31日に開催された第2回横市整形スキルアップセミナー&医局説明会に参加いたしました。 第2回となるスキルアップセミナーは【AI時代にくらいつく! Chat-GPT徹底攻略】という内容で行われました。 今回、インストラクターとして、学生時代よりAIを使いこなし、論文や学会発表を多くこなしてきた広島市民病院初期研修医 河野先生と、横須賀共済病院初期研修医 川内先生が講演してくださいました。 AIの基本的な知識から超実践的なChat-GPTの使い方まで、多岐にわたり講演していただきました。AIを使った論文の読み方は、とっつきにくい英語論文も簡単に読むことができると感じました。また、GPTsの使い方を教えていただき、Chat-GTPを今後より有効活用できると思いました。 今回研修医の先生に講演していただき、若手医師にとっては大変刺激をもらえたセミナーであったと思います。この場をお借りして河野先生、川内先生には深く感謝いたします。ありがとうございました。 セミナーの前には医局説明会も行われ、多くの研修医の先生方にご参加いただきました。 セミナー終了後には、研修医の先生も交えて、懇親会を行われ交流を深める貴重な機会となりました。 次回のスキルアップセミナーもぜひ参加したいと思いました。次回はより多く若手の先生が参加してくださることを願っております。
- World Expert Meeting(WEM)に参加してきました
2024 8/30-31までイスタンブールで開催されたWorld Expert Meeting(WEM)に参加してきたので、こちらの学会についてご紹介させていただきます。 この学会は世界から人工関節のエキスパートが招聘され行われた学会で、日本からは、稲葉教授、小林直実先生、崔の3名を含む、合計10名の先生が招聘されました。人工関節に関わる64のクリニカルクエスチョン(CQ)に対して、ある特定のグループが文献的なエビデンスに基づいて答えを出し、その答えを参加者みんなで賛成か反対か話し合い検証するというものです。 2日間朝7:30-18:00までずっと学会会場にこもり熱の入った協議が行われ大変勉強になりました。自分も1つのCQに対してプレゼンターを務めたのですが、5分のプレゼンテーションの後に8分間の質疑応答があり、矢継ぎ早に聞かれる質問には苦戦をしました。もちろん全て英語なのですが、なかなか聞き取りづらい英語を喋る先生などもあり、壇上にいる高揚感も相まってうまく答えられない質問などもあり、良い経験となりました。 事前に行なったsystematic reviewの内容を発表し参加者とDiscussionをしながら、CQに対する答えを出していきます。正式な論文はJournal of ArthroplastyやJBJSamに掲載される予定です。崔はプレゼンターとして発表させていただきました。 今回のホストはJavad Parvizi先生です。整形外科感染と静脈血栓症に関する権威で、アメリカのRothman Instituteで関節外科医をやっていたのですが、Rothman Instituteを定年後、昨年度から拠点をイスタンブールのACIBADEM hospitalに移して仕事をされています。今回は、全てParvizi先生のいるACIBADEMという病院がスポンサーになっており、海外の病院の規模の大きさになんども驚かされました。世界中から500名を超えるエキスパートが集まり、学会会場で2日間缶詰で会議したのですが、会議中議論が詰まりそうになるとParvizi先生がすっと現れて、詰まった議論が流れるように解決しており、状況把握能力と話のたくみさ、リーダーシップには感銘を受けました。今回の会議には全部で12のジャーナルの編集長が集まってきており、議論した内容は今後正式に英文誌で報告されることが決定されています。いろいろな意味で、とても勉強になりました。 イスタンブールに来るのは卒業旅行以来2度目ですが、とてもエキゾチックな国で天候も雰囲気も料理もとても好きになりました。2025年5月にはまた別の世界会議がイスタンブールであり、横浜市大からは同じ3名が参加する予定なので、また1からしっかりと準備をして、会議とイスタンブールの風を楽しみたいと思います。 崔 賢民